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ライフログカメラは人類には早かったのか?61Nレビュー

Th 61N

韓国のベンチャー企業がクラウドファンディングで出資を集めようと発表したライフログカメラ61NをMakuakeでの出資で手に入れて1ヶ月半ほど経ちました。

ライフログカメラ、61N共に思うところがあったのでレビューを兼ねていくつか述べたいと思います。

ライフログカメラは必要なものになれるか

ライフログカメラといえばNarrative Clipが脚光を浴びていましたが、ムーブメント以前に会社が消えてしまいました。

会社の経営云々はともかく、ライフログカメラというものがどの程度受け入れられるのかという疑問はあります。

撮影したものをどうするのか

ライフログカメラは短い時間に服などに取り付けた小型カメラが自動的に撮影するというものになっています。

5分に1枚だと1時間で12枚、1分に1枚であれば60枚となります。

朝起きて寝るまでと考えると16時間程度。

192枚から960枚の写真が撮影されるわけですが、これをどう処理するかというのはなかなか難しいと思います。

シームレスに全てクラウドで保存し検索サービスもあるというのであればまだ使い道もあるかもしれませんが、これをローカルで管理するとなると時間に見合った効果を得るには難しいと思います。

大体似たような写真、それもぶれたりすることがある写真を管理するのは結構大変です。

イベントとかでの撮影が必要であればそもそもスマホやデジカメで撮る方がむしろ使い勝手のいいデータになると思います。

プライバシーの問題

小型カメラをウェアラブル的に装備して自動撮影というと、プライバシーの扱いも難しいのかなあと考えます。

この部分は利用者のモラルに関わってくるので総じて否定的になりやすいといえます。

懐かしきGoogle Glassでも問題になったのでこういったデバイスは限られている状況ではそこまで周りも気にしないとは思いますが、大衆化は絶対的に無理でしょう。

ウェアラブルカメラ61nレビュー

Th 61N前面

装備しにくい仕様のハード

61Nはカメラ本体の裏についているクリップ部分でシャツなどに取り付けるような設計になっています。

確かにこの構造・設計であれば一度取り付けると取れにくく、無くさないと感じました。

Th 61N背面

ですが、反面取り付けるのにクリップ部分が硬くできていることや背面部分が抜けにくいようなギザギザな設計で取り扱いに関しては非常に使いにくかったです。

厚手のコートなどにつけるためにプラスチック製のカバークリップもついてきますが、これも装着するのに結構大変で、結局折れてしまいました。

Th 61Nカバークリップ

とにかく装備しにくいというのが全体の印象です。

ボタンや状態を示すランプ位置などは微妙か

Th 61N端子面

正方形のハードで側面に起動終了ボタンと状態を示すLED、充電用のmicroUSBがあります。

これが前述の装着のしにくさと相まってどこにボタンがあるのか、LEDの位置などが不明瞭に。

カメラの上下などをセンサーで調整しているので撮影自体には問題はないのですが操作面では使い勝手は良くなかったです。

LEDの表示情報なども結構癖があるので撮影中かどうかなどわかりにくいと感じました。

iOSアプリは完成度は低い

Th iOSの61Nアプリ

iPhoneにアプリを入れたのでAndroid端末は試していません。

Bluetoothでカメラの状態管理を通信し、写真はWiFi接続でつなぎ直してiPhoneに転送します。

これが結構面倒です。

解像度も2k〜4kなので撮影した枚数が多くなると当然転送時間もかかります。

かなりの頻度で接続が止まることも多いですし、その後に開発会社が提供しているクラウドストレージサービス(1GB)に転送するという手間もあります。

Th タイムライン表示

タイムラインで撮影した写真を表示してくれていますが写真を転送した時間でまとめてしまうためいつどこで何をというのはさっぱりです。

前節で述べた管理部分の問題と相まって正直、見直す気が起きません。

一応、1日ごとにピックアップしてくれますがどのような基準でできているのかよくわからず使う機会はなさそうです。

ライフログはどの程度何を記録するのかという問題に行き着く

ライフログはとにかく記録するという無意味な部分を包括しているところで評価が分かれる部分だと思います。

過去の情報を検索するということで役立つため、情報を記録している時点では何が役立つのか想像できないためとにかく闇雲にデータ化しないといけません。

とはいえ、どの程度必要になるのかは個人の検索能力や認識にもよるのである程度の経験的予測はつくと思います。

ライフログカメラ自体も今、この時点でそこまで必要性を感じられなくても今後何か技術的な部分が改善されたりすると評価が変わるかもしれません。

ただ、現時点ではこれを有効に使える人は(実際にいるとすれば)本当に限られていると思います。

現時点でライフログカメラをうたったプロダクトはこの61N程度しかなく、まだ一般販売はされていません。

この分野は今後動きがあるのか、注目していきたいと思います。

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